医師(勤務医や医師のキャリア初期)にとって永遠のキャリアの論争がハイポ医 vs. ハイパー医の論争です。
そもそもtwitterがコロナでハイポ医師に言及する前はこの論争も下火でしたが、
最近のハイパー医の凋落も輪をかけて、また論争が活発化しています。
そういう私はハイポ6割、ハイパー4割の中途半端医です 笑
医師で医師以外の仕事を頑張るのもハイパーなんですけどね。。
ハイポ医とハイパー医について考察することは医師のキャリアを考える上で有用な情報がたくさん
ではハイポ医とハイパー医の言い分をtwitterから拾って見ましょう！
ハイポ医
ハイポ医は主にハイポ病院で働く医師のことですが、
ハイパー病院にも存在しています。
まずはハイポ病院について見て行きましょう。
ハイポ病院
ハイポ病院とは勤務時間が短め、仕事も軽めかつ比較的給与高めの病院を指します。
勤務時間は9:00-17:00ですが、中には仕事終わり次第みなしで帰宅可能というスーパーハイポ病院もあります。
ハイパー病院が帰れない日があるのに比べて、ハイポ病院で帰れない・・・というのはほとんど無さそうです。
一般的に週休2-3日です。
給与については様々な意見があるようですが、一般的に卒後年齢や役職に決まります。
当直手当や、諸処の手当を全て込みで
後期研修医 1500万円前後
医長クラス 1500-2200万円
部長クラス 2200万円〜
でしょう。
これに外勤が入るので半分以上の医師が年収2000万円は超えます。
『ハイポだから勉強にならない』ということはありません。ひとつの症例に対しじっくり取り組むことができます。どちらかというと内科志望はハイポの方が良い気がします。
正直なところ、研修医のみんながみんな意識高く使命感をもっているわけではないので、ハイポ病院にも研修医の供給はあります。
最近に至っては多くの医師がいずれはハイポ病院でと考えているでしょう。
ハイポ病院かつそれでいて給料は高いのが理想です。
twitterのコメント
9:30。出勤なう。9:35 回診終了。
まさにハイポ病院。
今日上級医との会話。「入院もいないから午後休みでいいよー」
いやー、素晴らしい！
週末スタート。(今木曜16:45) 土日完全オフ。金曜外勤なので。
完全ホワイト病院ですね。
今のハイポ病院は論文の英文校正にお金出してくれる。
これから論文でも書きますか。
duty終えた朝の9:15分です。
おはようございます。
意識高い系の先生にもハイポ病院は利用価値があることもあるのですね。
ハイパー医
ハイパー医は大体ハイパー病院で群れをなしています。
給与による個人の能力への付加というのが日本の病院では難しいので
お互いに認め合うことで承認欲求を満たし、
例え給与が低くても耐えています。
ハイパー病院とは
ハイパー病院とはつまり忙しい病院のことです
研修医は総じて忙しいことが一般的ですが、ハイパー病院に勤務となると帰宅できないことも多いし、年間に５日間くらいしか休日がないところもあります。
後期研修医や上級医も同等です。
例えば東京にある有名国際研修病院、千葉の海沿いにある研修有名総合病院、神奈川にある救急多忙総合病院、沖縄にある中部にある総合救急病院などが有名です。
休日も当然患者さんのために出勤です。
今後働き方改革によって淘汰され、凋落していく可能性が高いです。
ひとつにこれらのハイパー病院はある種ブランド病院であるので、将来、どこの病院で働くとしても『あの超絶ハイパー病院ご出身なんですね』ってことで労働力として一目おかれると思います。
研修医先の病院も学歴のひとつみたいなものです。
『ハイパー病院＝忙しい＝給料高い』と思われがちですが、一般的にはそんなに給与は高くありません。
高くなくても医師が率先して応募してきたからです。
しかし、今後は同じ給与水準で医師を集めるのは難しいでしょう。
私の周囲の医師に確認したところこれらのハイパー病院の給与は当直や外勤バイトも含めて
後期研修医 1000万円前後
医長クラス 1500-1800万円
部長クラス 1800万円〜
ハイポ病院とそこまで変わりありませんが、追加でバイトをする時間もないですし、
そもそも追加のバイトをしようなんて考えようものなら怒られます。
twitterのコメント
今年の年末年始は31日のみ午後オフ。
他は症例稼ぐのに勤務です。
患者さんに休みはない。
もう少し休んでもいいかもしれませんね。。
今日も6:30に出勤。糸結びを1時間してから回診。朝のルーティンをこなして今日も三件の手術をこなす。家に帰って泥のように眠る。
これほど睡眠が気持ちいいことはない。
人生は充実している。
充実しているようですね。
症例を稼ぐのに今日も明日も昨日も病院に泊まり続ける。
17:00に帰る同期研修医よ見てろ。
10年後笑うのはオレだ。
果たして笑うのはどちらでしょう。
ブランド病院で勤務して、准教授にもなったが全く資産形成できなかった。
恥ずかしながら、未だにマンションのローンも残り、
50代にも関わらず、金融資産は3000万円にどどかない。
老後が不安だ。
これがハイパー病院カケルハイパー医の結末なのかもしれませんね。
キャリアとは何か？その目標は？
医師にとってキャリアとは、人生の目的はなんでしょうか？
“お金もいらない、家族もどうでもいい、出世したい”であればハイパーにひたすら働く。
それで解決です。
後悔はないでしょう。
しかし、
もしあなたが、出世以外に家族との時間を大切にしたかったり、自分の趣味に時間を使いたかったり、好きな仕事をしたいなら、
効率よく資産形成への近道をすることはどこかで必要です。
もちろん生まれながらに資産がある人はこのページを見ていないので想定していません(笑)。
キャリアとその目標。
よく考えて進路を選びましょう。
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