コロナショックと今起きている下落相場の違い

医師の資産形成
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先生ー!株下がりすぎじゃないですかー!

totoemon
totoemon

心配になる気持ちはわかるよ!コロナ以来の大きな調整だもんね。

でもコロナの時も下げ相場がチャンスだって聞いたから今って買いなんですか?

それは難しい質問だね。

でもコロナの時と今回ははっきりと状況が違うから注意が必要だよ。

説明するね。

コロナショックと同じ?

2022年は年明けから株価がS&P500などの指数も含めて低下傾向にあります。

一部10%以上の下落を見せています。

この下落はコロナショックの際の下落とは違いがあるようです。

コロナショックの暴落はナスダック指数を筆頭にその後の金融緩和によってあっという間に上昇相場となりました。

今回の暴落相場もコロナショックの時のように積極的に株式を買うチャンスなのでしょうか?

コロナショックの時と今回の下落の相場を取り巻く環境について比較します。

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長期金利(米国10年国債利回り)と株価、インフレ指標

コロナショックの下落時の米国10年国債利回りとS&P500のチャートを見てみましょう。

S&P500の暴落時10年債利回りは1.6ほどでした。

株価暴落を受けてFRBは金融緩和に踏み切り10年債利回りは低下しました。

金融緩和とはFRBが市場にお金をばら撒くことです。

2021年にかけて金融緩和は続き、利回りが非常に低い状態が続き、

コロナショック後の株価の暴騰が起こりました。

債券利回りと株式はシーソーの関係なので、債券利回りが低く抑えられていると、

株価は上昇します。

また、インフレの指標であるCPI(CPIについてはこちらの記事をどうぞ)は2.3%でした。

つまり市場には現金がそこまで出回っておらず、インフレにはなっていなかったことで

FRBは積極的な金融緩和を行うことができたのです(CPIの推移はこちら)。

そのため、2020年は金融緩和によって株式にとって非常に良い相場でした。

一方で2021年の後半からの米国10年国債利回りのチャートを見てみましょう。

今回は株価が10%下落していますが、10年債利回りはインフレを抑制するために上がり続けています。

インフレ指標であるCPIはといえば7%で、ここ30年で最も高い数値になっています。

インフレを抑制するために利回りが上昇するので株価が下がっていますね。

上でも書きましたが債券利回りが上昇すると株価は下落することが多いです。

特に利回りの上昇スピードが早い場合です。

現在の状況は例え株価が下がったとしてもすでにインフレの状態で市場にお金が出回りすぎているため、これ以上の金融緩和は行えないのです。

このインフレを抑えなければ実体経済はインフレにより崩壊してしまうばかりか、

ドルの価値が失墜してしまいます。

そのため、株価を多少犠牲にしてでも金利を上げて、インフレを抑えにいっているのが現在のFRBの姿勢です。

しかし、株価は利上げ中にも徐々に上昇していた期間もあります。

例えば下の時期のような時期2016年から2018年は徐々に金融引き締めが行われ、

10年債利回りが1.4%から3%前後まで上昇しました。

しかし、S&P500指数は徐々に上昇しています。

2016年から2018年は10年債利回りも株価も上昇

ですので現在のインフレ抑制の時点では株価は調整しますが、

長期的には現在の好調な企業業績の上昇とともに再度上向いて行く可能性があります。

以上になります。

じっちゃま こと広瀬隆雄さんの記事も参考にどうぞ。

なおこの記事の記載はあくまでも筆者の見解ですので、読者の皆さんに当てはまる訳ではありません。

記事内の投資に関する最終決定は、必ずご自身の判断で行っていただきますようお願い致します。

本記事の内容にて判断を行い投資した場合に生じた損害について、筆者は一切責任を負いかねます。

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